高尿酸血症(痛風)とは|埼玉県久喜市の生活習慣病 しゅろのき内科クリニック

専用駐車場23台分完備・〒346-0013埼玉県久喜市青葉5-15-1・久喜駅より朝日バス「青葉五丁目」バス停前徒歩0分
0480-23-8900

高尿酸血症

高尿酸血症

高尿酸血症について

高尿酸血症とは

DNA合成に必要な物質であるプリン塩基(プリン体)分解の最終産物が尿酸です。この尿酸の血中濃度が高値(7.0mg/dl以上)で推移している状態を高尿酸血症と言います。体内での産生過剰、排泄低下もしくはその両者の合併により生じますが、肥満や食事などの生活習慣が大きく関わっています。また、先天的に尿酸の代謝経路に問題のある疾患や、悪性腫瘍をお持ちの場合、利尿剤などを内服している場合にも尿酸値が上昇することがあります

高尿酸血症は急性痛風関節炎、腎障害、尿路結石の原因となるばかりではなく、他の生活習慣病と同様に、動脈硬化を進める因子であることが明らかになりつつあります。

高尿酸血症の治療

他の生活習慣病と同様に、まずは食事療法と適度な運動による肥満及びストレスの解消が基本です。

食事の内容では、プリン体含有量の多い食材(レバー類、いくら・たらこ、白子、えび、いわし、かつお、干し椎茸など)を控えるとともに、アルコール類も控える必要があります。なお、ビールに比してワインや蒸留酒は比較的プリン体含有量が少ないようですが、アルコール自体が尿酸値を上昇させる働きがあり、血液の酸性化や脱水を経て痛風発作を引き起こす場合もあるので注意が必要です。

また、十分な水分を摂取することで尿量を増やし、尿酸の排泄を促進することも効果があります。しかし、腎臓病や心臓病により水分摂取量に制限が必要な方もいらっしゃると思いますので、飲水量については必ずご相談ください。

更に、合併症の有無と尿酸値によりガイドラインに従った内服治療を行います。(内服治療開始の基準は、痛風発作や痛風結節がある場合は尿酸値7.0mg/dl以上。腎障害、尿路結石、高血圧症などを合併している場合には尿酸値8.0mg/dl以上。特に症状のない場合でも尿酸値9.0mg/dl以上。なお治療中の目標尿酸値は6.0mg/dl以下。:日本痛風・核酸代謝学会の治療ガイドライン第2版)病態や臓器の状態に応じて、尿酸の生合成を抑制する薬(アロプリノール、フェブキソスタット)や、排泄を促進する薬(ベンズブロマロン)を使用します。

高尿酸血症の合併症

急性痛風関節炎

いわゆる痛風と呼ばれる発作的な関節の痛みを言います。その痛みは激烈で、一説には「風が吹いただけでも痛い」から痛風という病名になった、とも言われます。これといった誘引なく発作を起こす方がいらっしゃる一方で、脱水やスポーツ、飲酒などを引き金として起きることも知られています。例えば、日中にゴルフとビールを楽しんだあと、夕刻に痛風発作を起こす方がわりといらっしゃいます。

血液に溶けきれず結晶化した針状の尿酸塩が関節内に付着して強い炎症を起こすことが発症機序であり、結晶の比重から下肢の関節に多い傾向があります。ただし、肩関節や肘関節に生ずる場合もあります。

発作時にはコルヒチン、非ステロイド系消炎鎮痛剤の内服を行い、ときには経口ステロイド薬も使用します。なお、血中の尿酸値の変動は発作の悪化・遷延化をきたすことがわかっています。このため発作が治まるまでは高尿酸血症自体の治療を新たに開始、もしくは強化することはなく、すでに行われている治療を中止することもありません。

尿路合併症(腎機能障害(痛風腎)・尿路結石)

血液をろ過するとともに、原尿からの再吸収と濃縮を行う腎臓は、関節についで尿酸が沈着しやすい部位です。これにより生ずる腎・尿路系の合併症には痛風腎と尿路結石があります。痛風腎は慢性間質性腎炎の形をとり、進行すると腎不全となることがあります。腎機能低下はさらなる尿酸排泄能の低下をもたらし、結果として高尿酸血症が増悪するという悪循環に陥ります。

尿路合併症

また、尿が酸性に傾くことで尿酸が溶けづらくなるため、尿路に尿酸結石や尿酸を核としたカルシウム結石ができやすくなります。腎臓、尿管、膀胱、尿道など尿路のどの部位にも生じ、該当する部位(例えば尿管結石なら背部から腰部)の強い痛みを自覚します。

治療としては、高尿酸血症自体の治療に加え、クエン酸ナトリウム・クエン酸カリウム水和物などの内服による尿のアルカリ化を行います。特に尿酸排泄促進薬の内服中は尿のアルカリ化は必須であり、すでに尿路結石の既往がある方には尿酸排泄促進薬の内服は行いません。