糖尿病|埼玉県久喜市の生活習慣病・糖尿病 しゅろのき内科クリニック

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糖尿病

糖尿病

糖尿病について

糖尿病とは

糖尿病とは

糖尿病とは、種々の原因により体がブドウ糖を必要十分に処理できない状態になり、高血糖が持続する疾患です。通常はインスリンというホルモンの働きにより、血中のブドウ糖(グルコース)を細胞に取り込んでエネルギーにしたり、脂肪やグリコーゲンという物質に変えて蓄えたりします。このインスリンが足りなくなったり、うまく細胞に作用しなくなったりした状態が糖尿病であり、発症の機序により、「1型」と「2型」に分類されます。

糖尿病は、病歴が長くなると後述する種々の合併症が生じやすくなります。そのため早期の診断と、長期にわたる良好な血糖コントロールが望ましいと考えられています。

一般的には無症状であり、検診で初めて高血糖を指摘されることもしばしばありますが、口渇、多飲・多尿、急速な体重の減少、視力の低下などを自覚される場合には糖尿病の可能性を考慮する必要がありますので、受診をお勧めします。

【1】1型糖尿病

インスリンを分泌する膵臓のベータ細胞が何らかの原因(多くは体内で膵臓を攻撃する自己抗体が産生されるためと考えられています)により破壊されることで、インスリン分泌が極度に低下もしくは消失してしまう疾患です。このため治療を行わないと極端な高血糖とそれによる全身の障害を生じます。多くは10代で突然発症します。

1型糖尿病の治療

1型糖尿病は放置すると急激な高血糖と昏睡を伴う糖尿病性ケトアシドーシスにより生命を脅かされる状態となります。このため、平時より種々のインスリン製剤を用いて強力に血糖コントロールを行う必要があります。

【2】2型糖尿病

糖尿病患者さんの90%は、この「2型糖尿病」です。1型と異なり、血液中のインスリンは枯渇していません。しかし、加齢や遺伝的要因に加え、肥満や運動不足などの生活習慣の影響で、膵臓からのインスリン分泌能が低下するとともに、筋肉や脂肪組織でのインスリン抵抗性が増大(グルコース取り込み能が低下)し、血糖が上昇します。

なお、日本糖尿病学会は、空腹時血糖(126mg/dl以上)、75グラム経口糖負荷試験2時間後血糖値(200mg/dl以上)、随時血糖値(200mg/dl以上)、HbA1c(6.5%以上)を判定項目とした診断基準を定めています。これによると、例えば血糖値とHbA1cがともに糖尿病型であった場合には一回の判定で糖尿病と診断されます。

2型糖尿病の治療

長期にわたって良好な血糖コントロールを維持し、後述する合併症の進展を阻止することにより、糖尿病をお持ちでない人と同等のQOL(生活の質)と寿命を確保することが糖尿病治療の主たる目的です。

まず、生活習慣病である2型糖尿病治療の基本は、やはり食事療法と運動療法です。身長、体重、仕事量などから設定された1日の摂取カロリーを規則正しく摂り、耐容能に応じた運動を継続することが大切です。人によっては食事制限の遵守と定期的な運動のみで良好な血糖コントロールを維持できる場合もあります。

ただし、食事・運動療法のみでは十分な血糖コントロールが得られない場合や、初診でもあまりに血糖値が高い場合などには薬物治療を行います。具体的には経口血糖降下剤と注射薬(インスリン製剤、GLP-1アナログ)があります。

近年、糖尿病治療の進歩は目覚ましく、種々の薬理作用を持った経口薬が発売されています(ビグアナイド薬、スルホニル尿素薬、グリニド薬、アルファ・グルコシダーゼ阻害薬、DPP-4阻害薬、SGLT-2阻害薬など)。各々の長所・短所と患者様の状態を考慮して投薬設計を行ってゆきます。

また、インスリン製剤においても持効型溶解インスリンであるグラルギンの発売以降、安定した基礎インスリンの補充が可能になってきており、作用時間や混合率の異なる製剤も多いため、治療の幅が広がっています。必要に応じて、外来でのインスリン導入についてもご相談に乗ります。

【C】糖尿病の合併症

血糖の高い状態が長期間持続すると、多彩な合併症が生じてきます。進行するとQOLを大きく落とす原因となるため、糖尿病治療の目的の殆どはこの合併症の発症と進行の抑制であると言っても過言ではありません。

具体的には高濃度のグルコースが血管壁の蛋白質を糖化し、全身の微小血管が障害されるため生ずる微小血管障害(「糖尿病網膜症」「糖尿病性神経障害」「糖尿病性腎症」:三大合併症)が有名です。また、心筋梗塞や脳梗塞、閉塞性動脈硬化症など心血管系疾患も生じやすく、大血管障害と呼ばれます。

三大合併症(triopathy)
糖尿病性神経障害

糖尿病の合併症としては最も早期から出現し、罹病期間と相関しない場合もあります。便秘、下痢などの胃腸症状、立ちくらみ(起立性低血圧)、発汗異常、勃起不全などの自律神経障害と、手足のしびれなどの知覚神経障害があります。ビタミンB群やアルドース還元酵素阻害薬、メキシレチンなどの内服治療の適応となります。

糖尿病網膜症
 

眼底には光を感じる神経細胞が集簇している部位があり、これを網膜と言います。微細な血管により供血されている非常に繊細な器官ですが、高血糖が長期間続くと血管が損傷し、視力の低下をきたします。さらに進行すると新生血管の破綻による出血や牽引性に網膜剥離を起こし、失明することもあります。

定期的な眼科専門医の診察・治療(点眼薬やレーザー治療)により失明を回避できることもあるため、基本的には眼科専門の先生と連携しながらの診療を行います。

 
糖尿病性腎症
糖尿病性腎症

腎臓は尿として過剰の水分と老廃物を排出するとともに、血液を浄化することで体の恒常性を維持するための臓器です。また、血圧の維持にも重要な役割を果たしています。

高血糖が持続することにより腎臓の糸球体が障害を受け、徐々に腎臓の機能が低下します。タンパク尿などの検査値異常から始まり、むくみや血圧上昇などの症状が生じます。最終的には腎不全となり、血液透析が必要になる場合もあります(現在、透析導入原因の高位にあります)。

大血管障害(心筋梗塞や脳梗塞、末梢動脈疾患など)

持続する高血糖は動脈硬化を進める働きが強いことも知られています。このため動脈硬化により発症する虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、脳血管障害、閉塞性動脈硬化症は糖尿病患者様にしばしば合併します。また、糖尿病を合併していない場合に比べて疾患の重症度が高いことも問題となります。